お金の余裕がなくても子どもは進学できる

エッセイ

私には子供が3人います。

上の2人は年子、、、この2人を高校卒業後どう進学させるかが、私が長野に住んでいた時の一番の課題でした。

パートで浪費家の旦那と転々と暮らしてきた私たちには貯えというものがなかったからです。

長女の場合

長女は公立高校の国際教養学科に入学しました。

高校2年、ほとんどの生徒がオーストラリアへ3週間のホームステイに出かけましたが、私は

「そんな数週間じゃあ意味ないよ。行くなら1年くらい行かないと。」

「それくらいなら何とかなるし、置いといてもお父さんに使われるだけだよ。」

長女は納得し、ニュージーランドへ10ヶ月留学しました。

日本の高校の単位は取れず留年、帰国後数か月は外国人観光客が多い長野北部で住み込みのバイトをし、長男と同じ学年に。

長女は県立の短大に合格。私は1人暮らしの家賃と学費払わなあかんかったけど、まぁ、何とかなった。

そういえば、「何でもっといい所にしんかった?」

って旦那に文句言われたよなー。払いもせんのに・・・

まぁ、そんなこと気にしてる暇はない。相手にしてる暇はない。

安い方に契約しちゃったんやで、今さら何言われても、気にしない。

長女は短大卒業後、国立大学に編入。

寮費¥500/月の寮に入ってくれたし、奨学金も取れたりで何とかなった。

長男の場合

長男は公立は受からなかった。

でも、ある程度名の知れた自分の行きたい学部の私立には合格した。

旦那に相談すると

「そんなの無理に決まっとる。そんなお金はない。そんなこと出来るなら俺だって行きたかった。」

え???

これを機に正社員で働いてくれることを密かに望んだ私がバカだった。

息子は悔しがっていた。私もホント悔しかった。

でもしゃーない。これが我が家の現実。

私は夜勤もして正社員で働いて、小学生の次女もいたしで、これ以上の無理はできない。

切り替えて生きていくしかない。

私は息子にフィジー語学留学を進めてみた。

「これくらいなら何とかなるで行ってきたら。」

視野を広げてほしかった、いろんな経験してほしかった。

息子はフィジーで多くのことを経験し、1年後帰国。

やっぱり大学に行きたいと言い海外の大学をいろいろ探し、マレーシアの大学に正規留学することを決める。

「生活費が安いから、ここならお母さん1年に50万送ってくれたら何とかなりそう。」

もうちょっと送れる気がしたけど、安ければ安いほうがありがたい。まだ、次女もいるし・・・

それから1年、祖父母の家に住み込んでバイトしたり、英語の勉強したり、、、留学の手続きも自分でやって飛び立っていった。

コロナのおかげ

マレーシアへ行って3年目にコロナが流行。

日本に帰ったら1人¥100,000もらえる。マレーシアにいたらもらえない。飛行機代を引いてもプラスになる、ってことで息子は帰国。

オンライン授業を受けながら、バイトも始めた。

そして、入学してから3年半で卒業、昨年から東京で働きはじめた。

長女もコロナのお陰で返済不要の奨学金を得ることができた。

我が家はコロナに救われた。

なんとかなるもんだ

なんとかなった。

子ども達に感謝、感謝。ありがとう。

どうなることかと思っていたけど、なんとかなるもんだ。

次女の最初のスマホは長男が買ってくれた。

毎月の使用料は長女が払ってくれてる。

物があふれているこの時代、子どもにはちょっと位苦労させたほうがいいのかもしれない。

私は今子ども達に支えられている。

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