西表島に11年間家族と住んでいました。旦那さんは稼働しないような自営業とパート。
私も子どもを見ながら新聞配達や織物業、畑仕事をして何とかやりくりしてましたが、貯金を崩していく生活でした。
激痛なのに・・・胃腸炎?
ある日、私にとんでもない激痛が走りました。今までに感じたことのない激痛です。
とりあえず島の診療所へ行くと、エコー検査してくれ、その結果『胃腸炎』と言われ漢方薬が処方されました。
しかし痛みはおさまらず、日々のやることに追われ、じっくり振り返る暇もなく、次第に痛みに慣れていきました。というか、慣れていくしかなかった。
数日後、熱が出始めました。
おかしいと思い再び診療所へ行くと『盲腸が破裂した、すぐに石垣島の総合病院で手術を。』と言われました。
ドクターは淡々としており、近くにいたナースは『ヤバー』っていう表情。
ドクターは自分の誤診についての言葉は一切ありませんでした。
石垣島で2週間の入院。
一番下の娘は2才で保育園に入っていませんでしたが、事情を説明し預けることに。
無事手術は終わりましたが、お腹が痛くて、痛くて・・・そして、きれいに取り切れなかったから又なるかも?と言われ、残った膿を出すためしばらくお腹にドレーンをつけました。
入院中、旦那が子ども3人を連れお見舞いに来てくれました。私は6人部屋の一番奥、来るなり4人並んで地べたに座って・・・え?そんなんでいいの?って感じ。でも普段と変わらない家族に出会え、ホッとしました。
退院して島に戻る
2週間の入院を終え、西表島に戻ると多くの島人が『大丈夫やったか?』と声を掛けてくれました。ありがたい、ありがたい、島に帰ってこれた。
そして、ある日、あの診療所のドクターに会うと、
『いゃー、凄かったですね、痛みにメチャクチャ強いんですね。出産、楽だったんじゃあないですか?』
自分の誤診については何も言わず、、、最悪な先生だ。でも私は何も言えず・・・
今、あの時を思い出して思うことは、忙しすぎるのはダメ。あの痛みは普通じゃあなかった。
胃腸炎の痛みではなかった。
でも冷静に考えることができなかった。自分でちゃんと見極めることがあの時の私には欠けていました。
そして、この件の1年後に私たち家族は西表島を出ます。
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