娘と10万円

エッセイ

昨年のある日、長女からラインが入る。

『お父さんが妹に10万送るってラインしたらしいけど、いらないって返事がきたらしいよ。何か聞いてる?』

え?10万?私は何も聞いていない。

高校から帰宅した娘に早速問うと、

『あー、いらないって返事したよーだってお兄ちゃんもお姉ちゃんもそんなのもらってないし、いらない。』

『えーでも、高校入学でお金かかったし、これからだってお金かかるし、私欲しいけど・・・』

って私が言っても、

娘は『いらない。』だった。

長野を出てからというか、長野にいるときから旦那にほぼ無視されてきた私は(ただ単に耳が聞こえなかっただけなのかも?)、1円も養育費というものをもらったことはない。

(まぁ、期待もしてなかったけど。)

それどころか、上の2人の教育費は全部私が出してきたし、生活費も私が出してきた。

その父が10万を出すっていうのは私にとってはびっくり仰天、初めてのことで、喉から手が出るほど欲しかった。

『お父さんがそんなこと今まで言ったことないし、お兄やお姉も言われたら絶対もらっとったはずだよ。そんなことこれからもないと思うし、もらえる時にもらっといたら?』と言ってみた。

それでも娘は『いらない。』だった。

仕方ない、諦めるか・・・

まあ、10万だし、、、でも10万だ・・・・

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